【媒体インタビュー】返信率13%のスタクラに聞く!シード〜シリーズAのスタートアップが3ヶ月で内定を生むスカウト術
社会課題解決に挑むスタートアップを厳選し、企業と人材をつなぐダイレクトスカウトプラットフォームとして事業を展開する株式会社スタートアップクラス。
2011年の創業以来、人材紹介からダイレクトスカウト型へとモデルを転換しながら、シード〜シリーズB前後のスタートアップを中心に支援を続けています。
今回は、事業に携わる清遠様に、スタクラの媒体運営に込めた思想や市場動向、成果の出る活用方法についてお話を伺いました。

<スタクラの媒体の想い・成り立ち>
スタクラの媒体運営には、どのような想いがあるのでしょうか
弊社は2011年に創業した会社です。代表の藤岡は、銀行やベンチャーキャピタルでの経験を通じて、起業家を支援したいという想いを持ち続けてきました。
起業家の支援に携わる中で、多くの企業にとって「組織」や「人」が成長のボトルネックになっていることを感じ、スタートアップに特化した人材紹介から事業を始めました。
その後、より多くの企業を支援するため、人材紹介では難しいのではと考え、ダイレクトスカウト型のスタクラへ事業を転換しています。
現在は「次の100年を照らす、100社を創出する」というビジョンのもと、将来大きく成長する企業を初期から支えられるサービスを目指してサービスを運営しております。
スタクラの事業内容・強みについて教えてください
スタクラは、社会課題の解決に挑む成長性のあるスタートアップ・ベンチャーを厳選して掲載する、ダイレクトスカウト型のサービスです。
強みは、機能そのものよりも企業様とユーザー様の「集め方」にあると考えています。
企業様については審査制を設けており、お問い合わせいただいた全ての企業様を掲載しているわけではありません。実際に問い合わせの約半分をお断りしているほど、掲載企業様の質には拘っています。
知名度の有無にかかわらず、優れた技術や事業を持ち、私たちが心から成長を支援したいと思える企業様に厳選して掲載を行っています。
候補者様についても、転職を考えている方全般に広くアプローチするのではなく、スタートアップへの関心がある方に届くように設計や訴求をしています。
企業様と候補者様の双方をスタートアップという軸で絞ることで、最初から親和性の高い状態をつくっており、双方のニーズがある程度揃った状態でマッチングを始められることが、スタクラならではの特徴です。
また、VC様との連携はすごく大事にしています。企業の集め方という点では、VC様からのご紹介も多く、VC経由の企業の質は非常に高いです。勢いのあるスタートアップが集まる状態をつくることができています。
<スタートアップ採用市場の「いま」>
スタートアップ採用市場の「いま」をどう見ていますか
シリーズA以下の市場は、現状では横ばいが続いていると感じています。現在はシリーズBの資金調達額の方がボリュームは伸びており、一昨年くらいと比較するとシリーズA以下は調達環境の影響もあり、耐えの時期を迎えている印象です。
一方で、市場の中身は変わっています。SaaSなどの資金調達が落ち着く一方、大学発をはじめとするディープテック企業は増え始めており、スタクラでも2年前と比べてIT系よりディープテック系のアクティブ企業が増えています。
候補者様については登録者数や転職への関心は高まっていますが、実際の転職数が同じように増えているわけではないと感じています。現在のトレンドとしては情報収集をしながら、良いタイミングで動こうとする方が増えている印象です。
<スタクラはどんな企業と相性が良いか>
スタクラはどのようなフェーズの企業が利用していますか
現在の掲載企業の約8割はシリーズA以下になります。プレシリーズA(シード)からシリーズAあたりが中心です。
ただ、企業規模が大きくなったからといって利用されなくなるわけではありません。上場後も継続して利用していただいており、成果を出している企業様もいらっしゃいます。
特に、上場後でもこれから事業を伸ばしていく企業様や、まだ知名度が十分に浸透していない企業様には活用いただきやすいと感じています。
他媒体との違いやスタクラが選ばれる理由を教えてください
スタクラでは採用ができない職種は基本的にありません。
スタクラの平均スカウト返信率は10〜13%ほどです。営業職は掲載企業も多く競争が激しい領域ですが、他媒体では5〜6%、高いところでも7〜8%というのが一般的な水準です。その中でも一定の返信率を維持できています。
ビジネス職だけでなく、ソフトウェアエンジニアやハードウェアエンジニア、研究職、バイオ系などでも採用実績もあり、特に専門性が高く、採用候補者が限られるようなポジションでも決定につながった事例もあります。
登録者様の母集団は4万人程度の中でビジネスサイドが60〜70%ほどを占め、エンジニアは約10%、コーポレートは約15%です。エンジニアは母数だけを見ると多くありませんが、「意外とエンジニアは穴場ですよね」と言っていただける企業様もあったりします。
スタクラではどのような求人が成果につながりやすいですか
求人については、「1人目人事」「CFO候補」「新規事業開発」「セールス立ち上げ」など、希少性の高いポジションは相性が良い傾向があります。反対に、営業職を10名採用するといった大量採用するよりも、1つの重要なポジションを採用したい企業様のほうがスタクラの強みを活かしやすいと思います。

<スタクラで成果が出る企業/出ない企業 >
スカウトで成果を出すためのポイントはありますか
成果を出すポイントは、大きく「運用体制」と「アプローチ方法」の2点にあります。
まず運用体制については、経営層や幹部陣が自ら運用を行っている企業様ほど成果が出やすい傾向にあります。熱量が候補者様にダイレクトに届くためです。人事主導の場合でも、単に現場のリクエストを処理するのではなく、現場マネージャーを巻き込んだ「スクラム採用」を構築し、人事が採用活動をリードできている企業様が成功しています。
次にアプローチ方法について、スカウト文面を一人ひとり細かくパーソナライズすることも有効ですが、それ以上に大切なのは「良いタイミングで、継続的に送ること」だと思っています。
実際、代表の方が「お話ししてみたいです」といった短いメッセージを送って成果につながるケースもあります。綺麗に整えた文章より、本人が直接送っていることが伝わるほうが候補者様に本気度が伝わることもあります。
また、スタクラのプロフィールには「3年後にしたいこと」など、候補者様のWillがわかる項目があります。そこを見ながら「あなたがやりたいことは、うちなら実現できる」と提案できている企業様は、成果につながりやすい印象です。
<スタートアップの採用候補者は何を見ているのか >
清遠さんから見るスタートアップで働く価値について教えてください
年収1,000万〜1,500万円クラスの方は入社時給与は下がるケースが多い一方、年収600万〜800万円ほどの方であれば、入るフェーズによって現状維持、あるいは上がるケースも珍しくありません。かつてのように「スタートアップに行けば必ず年収が下がる」という状況ではなくなっています。
それ以上に大きな魅力は、会社の成長とともに自分の役割も広がりやすいことです。
急成長する企業では、通常ならもう少し先に経験するリーダー職やマネジメント職を早い段階で任されることがあります。そうした経験は、その後のキャリアにとっても替えが利かないスキルになると思います。
候補者様目線で、良いスタートアップを見極めるポイントはありますか
事業面では、これから成長していく産業や領域に身を置くという視点は重要だと思います。
ただ、最終的には「誰と働くか」も非常に大切です。スタートアップは組織が小さい分、代表や経営陣、直属の上司との距離が近くなります。
大手企業ではなかなか接点を持てないような方と一緒に働けることもスタートアップの魅力だからこそ、代表や上司との相性、自分がその環境から何を学べそうかはしっかり見てほしいですね。
<スタクラのコストと導入タイミング>
スタクラの料金体系について教えてください
初期費用をできるだけ抑え、採用が決定した際に成功報酬をいただく仕組みです。
スタートアップ企業様の場合、成果が出るかわからない段階で大きな費用を投じることが難しいケースもあります。そうした声を踏まえ、導入時の負担を抑えながら採用に取り組める設計にしています。
スタートアップ領域ではエージェントの手数料が40%というケースも増えていますので、総額で見れば抑えられる形になっているかと思います。エージェントとは異なり、自分たちでコントロールできる採用手段として活用いただけるとお伝えすることが多いです。
どのようなタイミングでスタクラを導入するのがおすすめですか
資金調達を行い、本格的に組織を強化していくタイミングで使っていただくのが理想です。
特に「良い人がいれば採用したい」という温度感よりも、「今、採用が事業上の最重要課題だ」と感じている企業様のほうが成果につながりやすいと感じています。
スカウト媒体は、導入するだけでは採用につながりません。リファラルだけでは会えない人材にも本気で会いたいと思ったタイミングで、しっかり運用していただけると嬉しいです。
導入から初回の内定まではどのくらいかかりますか
コミットし運用いただける企業様であれば、導入から初回の内定までは平均3ヶ月ほどのイメージになります。
申し込みからアカウントのセットアップまでは1週間〜10日程度で、その後スカウトを本格的に送っていきます。1か月目でスカウトを送ったりオンボーディングを行い、2か月目くらいで求職者さんに会い始める企業様が多い印象です。
早い企業様では1ヶ月ほどで選考がクローズするケースもありますが、継続的に運用した場合の一つの目安としては3ヶ月程度だと考えています。
<今後の展望>
今後の事業・採用支援の展望を教えてください
今後、大手企業の採用環境などが変化して雇用の流動性が高まったとき、その受け皿の一つとしてスタートアップが選ばれるようにしていきたいと考えています。
「次の100年を照らす、100社を創出する」というビジョンのもと、広告やコンテンツを通じてスタートアップへの挑戦を後押しするとともに、VCとの連携もさらに強化しながら、
成長するスタートアップと、そこに挑戦したい人材との出会いをこれからもつないでいきたいと思っています。
