LinkedInで優秀人材を採用するには?特徴・プラン・運用のコツを徹底解説
SNSを利用したソーシャルリクルーティングの手段として、世界中の企業や採用担当者に利用されている「LinkedIn(リンクトイン)」。
特にグローバル展開を目指す企業や、ハイクラス人材を求める企業にとって、LinkedInは欠かせない採用チャネルの一つとなっています。
LinkedInならではの特性を理解し、戦略的に運用することで、グローバル人材やハイクラス人材に効果的にアプローチすることができます。
本記事では、LinkedInの基本的な仕組みや役割を紹介しつつ、採用に活かす上で知っておきたい「LinkedInの特徴」「有料プランと無料プランの違い」「LinkedIn運用のコツ」について、具体的な活用方法を交えて徹底解説します。

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LinkedInの概要
LinkedInの概要について解説します。
世界中で活用されるビジネスSNS
LinkedInは、世界200以上の国と地域で11億人以上が利用するビジネス特化型のSNSです。FacebookやX(旧Twitter)のように日常の出来事を発信するSNSとは異なり、キャリア構築、採用情報、業界情報など「仕事」や「キャリア」に関する内容が中心となっています。
特に欧米諸国では、求人・採用活動においてLinkedInは欠かせないツールとなっており、メッセージ機能を利用した優秀人材ヘッドハンティングの場として活発に利用されています。

参照:https://news.linkedin.com/about-us#Statistics
日本ではまだまだブルーオーシャン
日本国内でも近年利用者数は徐々に増加していますが、まだまだ海外ほど浸透しているとは言えません。国内の利用者は2025年時点でおよそ400万人前後とされており、他のSNSに比べると比較的ニッチな存在です。日本企業の利用率も高いとは言えず、多くの企業が「興味はあるけれど使いこなせていない」状況にあります。
しかし、その分「競合が少ない=ブルーオーシャン」という見方もできます。特に、転職潜在層やハイクラス人材を狙いたい企業にとっては、他の媒体では出会えない優秀な候補者と出会えるチャンスが広がっています。
LinkedIn採用の特徴
LinkedInには、一般的な求人媒体とは異なる採用上の強みがあります。ここでは、LinkedIn採用ならではの特徴を詳しく解説します。
転職潜在層にいち早くアプローチできる
LinkedInは、キャリア志向の高いビジネスパーソンが情報収集や人脈形成を目的に、日常的に利用するSNSです。そのため、現在は転職を積極的に考えていないが、良いきっかけがあれば転職を視野に入れる「転職潜在層」に対しても、自然な形で接点を持つことが可能です。他の求人媒体では届かない層へリーチできる点は、LinkedIn採用の大きな強みといえるでしょう。
職歴・スキルが明確なハイクラス層や即戦力人材が多い
LinkedInには、ハイクラス層や専門スキルを持つ即戦力人材が多く登録しており、自身の経歴やスキルを積極的に登録・発信しています。
ユーザーのプロフィールには職歴、保有スキル、学歴、実績、資格、推薦コメントなどを詳細に記載することができます。そのため、ミスマッチを防ぎ、精度の高いスカウトが可能になります。
グローバルな人材と出会える
LinkedInは世界中にネットワークが広がるSNSであるため、日本国内だけでなく、海外で活躍するグローバル人材にもアプローチすることができます。また、海外在住の日本人や、日本に関心を持つ外国籍人材にも出会えるため、多様なバックグラウンドを持つ人材を採用したい場合にも活用できます。
グローバル展開を視野に入れる企業や、英語力・異文化対応力を持った人材を求める企業におすすめの採用媒体です。
スカウト・求人・企業ページで多角的にアプローチできる
LinkedInでは、スカウト送信、求人掲載、企業ページでの情報発信など、複数の方法で候補者にアプローチできます。直接スカウトを送って接点を作るだけでなく、企業ページを通じて自社のカルチャーやミッション、社員の声を発信することで、候補者からの認知や共感を高めることができます。また、求人掲載機能も用意されているため、求職者側からの応募も期待できます。
採用目的以外にも、業界のつながり作りや企業ブランディング、情報収集の場として活用できるため、戦略的な人材獲得の土台づくりにも活用できます。
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LinkedInの採用者向けプランとできること
LinkedInの採用者向けプランとできることを紹介します。
無料プラン
LinkedInでは、無料プランでも、プロフィール検索、企業ページの作成、つながりがあるユーザーへのメッセージなどの基本的な機能は利用可能です。
しかし、スカウトメール(InMail)や採用活動状況の分析などの採用活動に利用する機能は有料プラン限定です。
採用者向け有料プラン(LinkedIn Recruiter)
LinkedInの採用者向け有料プランには、目的や企業規模に応じた3種類のプランが用意されています。
中小企業やスタートアップに向けた「Recruiter Lite」、人材紹介・人材派遣会社向けの「Recruiter Professional Services」、大手法人向けの「Recruiter Corporate」があり、それぞれで利用できる機能が異なります。
LinkedInでの採用が初めての場合は、Recruiter Liteから始めるのがおすすめです。
| 項目 | Recruiter Lite | Recruiter Corporate | Recruiter Professional Services |
|---|---|---|---|
| 主な対象 | 中小企業・スタートアップ | 大手企業 | 人材紹介・人材派遣会社 |
| 料金 | 170ドル/月・1ライセンス | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 検索フィルター | 20件以上 | 40件以上 | 40件以上 |
| InMail | 30通 | 150通 | 100通 |
| 主な特徴 | 必要な採用機能を手軽に利用できる | 詳細検索や候補者管理、分析機能が充実 | 人材紹介・派遣業務向けの機能が充実 |
会社ページに求人を掲載する
LinkedInの有料プランを活用すれば、企業の公式ページに求人情報を掲載することが可能になります。
求職者が企業に興味を持ったとき、まず閲覧するのが企業ページであるため、魅力的な企業ページと求人をセットで掲載することで、候補者が応募しやすくなります。
InMail機能で直接声掛けできる
LinkedInのInMail機能は、企業がつながりのないユーザーにも直接メッセージを送れるスカウト機能です。
転職サイトとは異なり、まだ転職を意識していない「潜在層」や、他社に在籍中のハイクラス人材に個別アプローチできるのが大きな特徴です。競合よりも早く接触できるため、採用競争力の向上につながります。
テンプレートではなく、相手のプロフィールや経歴に合わせてパーソナライズされたメッセージを送ることで、返信率が高まります。
関連記事:【最新版】ダイレクトリクルーティングサービス17選比較!各媒体の特徴や料金体系などを解説
詳細な検索と候補者情報の管理ができる
職種、勤務地、業種、スキル、学歴、経歴、言語スキルなど、非常に細かい条件で検索が可能となり、理想的な人材に絞ってアプローチできます。
候補者のプロファイルを保存・タグ付けしたり、進捗状況をチームで共有したりする機能もあり、選考業務を効率的に進めることができます。
採用活動を分析したレポートが利用できる
求人への応募状況、InMailの送信数、返信率、企業ページのリーチ数などの細かな指標をもとに採用活動を数値で把握できます。
このようなデータを活用することで、作業の効率化や採用戦略の改善に役立てることができます。
LinkedIn運用のコツ
LinkedInで採用成果を高めるには、アカウントを作成してスカウトを送るだけでなく、企業ページやプロフィール、検索方法などを工夫することが重要です。ここでは、LinkedInを採用に活用する際の具体的なコツを紹介します。
LinkedInの運用代行サービスに関しては、以下の記事をご覧ください。
LinkedIn運用代行のおすすめ13選!費用相場や選び方も解説
信用を高める企業ページの作り込み
候補者が企業を知る第一歩となる企業ページは、「信頼」を獲得するためのブランディングツールでもあります。企業概要は、候補者が会社の事業内容や特徴を正しく理解できるよう、簡潔かつ具体的に記載しましょう。
また、企業文化や働き方、福利厚生、チームの雰囲気について伝えるカルチャーページも活用しましょう。特に、ベンチャー企業の候補者は、ビジョンや価値観への共感を重要視している傾向にあります。
写真や動画を活用することで、よりリアルで信頼性の高いページに仕上がります。

▲楽天のカルチャーページ:カテゴリごとに整理されていて見やすく、動画でよりリアルな雰囲気を伝えている。
さらに、企業ページと社員個人のアカウントの紐付けも忘れてはなりません。紐付けは社員が行う必要があるため、協力を呼びかけましょう。
社員がLinkedIn上で自社を紐付け、プロフィールを充実させていることで、企業全体としての一体感や透明性を印象付けることができます。
また、社員の統計データが自動で現れるため、、候補者はメンバーやカルチャーの理解を深められます。

▲株式会社Craifの社員の統計データページ
加えて、グローバル採用を視野に入れる日本企業は、「日本語だけでなく英語でもページを整備する」ことが必要です。
採用対象が国内外を問わない場合、企業情報を多言語で発信することで、より幅広い人材に訴求できるようになります。
▼企業ページの好例
| 株式会社Craif | https://www.linkedin.com/company/craif-inc | 社員の紐付けが行われていて、それぞれの社員のプロフィールも充実している。 カルチャーページも写真付きで整備されている。 |
| 楽天 | https://www.linkedin.com/company/rakuten/ | Linkedinで海外採用や英語ができる日本人に絞った採用であることが、投稿やカルチャーに掲載されている動画から伝わってくる。 |
| 日産自動車株式会社 | https://www.linkedin.com/company/nissan-motor-corporation/ | カルチャーに様々な社内情報や社員の投稿が紐づけられている。 グローバルカンパニーではあるが、投稿が日本語と英語両方されており、日本人向けのコンテンツも充実させている。 |
スカウト送信者のプロフィールを充実させる
スカウトを受け取った候補者は、まずその発信者のプロフィールを確認し、信頼できる相手かどうかを判断します。そのため、採用担当者や経営層など、スカウトする人の情報が整っているかどうかは、返信率や応募率に大きく影響します。
顔写真の登録はもちろんのこと、これまでの経歴や実績を分かりやすく記載することが信頼感に繋がります。さらに、第三者からの推薦文があれば、客観的な評価が加わり、より信頼度が高まるでしょう。
LinkedIn内でのつながりが多いことも「アクティブで影響力のある人物」という印象を与える要素の一つです。
▼プロフィール好例
株式会社○○○で企業で15年以上にわたり、B2Bマーケティングや事業戦略、デジタルトランスフォーメーションの推進に携わってきました。AI、クラウド、ブロックチェーン、IoT、ロボティクスといった先端分野で、市場参入戦略や新規事業の立ち上げに関わり、事業の成長や海外市場への展開を手がけてきました。多国籍チームや経営層と連携しながら、グローバル規模でのプロジェクトを推進する経験を積んでいます。
<主な実績・プロジェクト>
1)年間5,000万ドル規模のグローバル企業で事業戦略を考案。アジア市場での売上を前年比400%増加させ、世界展開を支援。
2)デジタル広告・AI活用モデルを開発し、営業効率を250%改善。欧米・アジア30カ国でのマーケティングオペレーションを統括。
3)XR・IoTを活用した産業ソリューションの新規事業を立ち上げ。2年間でパートナー企業100社以上と提携、年間1万件超の商談を創出。
4)国内の4つの自治体と連携し、人材育成・地域産業活性化プロジェクトを推進。のべ5,000名以上の学生や若手プロフェッショナルを対象としたキャリア支援イベントを企画・実施し、地域企業とのマッチングを促進。
継続的に投稿をする
LinkedInの企業ページでは、継続的に情報を発信していくことで、候補者の関心を惹きつけるきっかけになります。
発信する内容は、一方的な宣伝にならないよう、見る人にとって役立ち、共感を得られるものを意識しましょう。たとえば、業界のトレンドや採用に関する知見、社員の働き方に関する情報などを、フラットな視点で届けると効果的です。
また、会社のプレスリリースを共有する場としてLinkedInを活用すれば、自然に投稿機会も増えます。社内イベントや日常の風景なども投稿内容として有効で、写真を添えることで企業の雰囲気がより伝わりやすくなります。
投稿頻度を保つためには、あらかじめ「月に◯回発信する」といった数値目標を設定すると、運用の習慣化につながります。

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検索を工夫する
検索を工夫する方法を具体的に紹介します。
ブーリアン検索を使いこなす
LinkedInでは、AND・OR・NOTなどを組み合わせる「ブーリアン検索」を活用すると、候補者を効率よく絞り込めます。たとえば「Marketing AND Manager」と検索すれば、両方の条件を含む人材を抽出できます。
括弧を使えば複数条件をまとめられ、ダブルクォーテーションで特定の職種名やフレーズを正確に検索することも可能です。検索条件が複雑な場合は、AIを使ってキーワード候補を作成する方法もあります。
さらに、英語表記のプロフィールも多いため、職種名やスキルは英語キーワードも併用すると、対象に近い人材を見つけやすくなります。
キーワードは英語で
LinkedInはグローバルなSNSであり、プロフィールの多くは英語で記載されています。そのため、検索キーワードも英語で入力するのが基本です。たとえば「営業職」を探す場合は「Sales 」や「Account Executive」などの英語表現を使いましょう。
さらに、「freelancer(フリーランス)」や「bilingual(バイリンガル)」など、特定の働き方やスキルに関連するキーワードも積極的に活用することで、よりターゲットに近い人材に出会える可能性が高まります。

▲LinkedInのユーザー検索画面とブーリアン検索のキーワード例
スカウト文面はシンプルで端的に
LinkedInのスカウト文面は、短く端的にまとめることが重要です。日常的なビジネスコミュニケーションで利用されるため、長文は読み飛ばされる可能性があります。まずは「なぜ声をかけたのか」「どのポジションを提案したいのか」を簡潔に伝え、詳しい情報は企業ページや求人ページで補完しましょう。
相手のプロフィールや経歴を読み込み、必要に応じてnoteや登壇情報、SNSなども確認して内容をパーソナライズすると効果的です。「あなたに声をかけた理由」が伝わる内容にし、自然体で対話を促す文面を意識しましょう。
▼スカウト文の例
●●で培われたデータ分析スキルや新規施策の立ち上げ経験が、弊社の〇〇部門の課題解決に直結するのではと思い、お声がけしました。
弊社は、創業◯年目でーーーな事業を展開しており、ーーーな方を募集しております。
▶︎ホームページなどのリンクを貼る
ぜひ△△(ポジション)としてジョインをご検討いただきたいと考えております。情報交換からでも一度お話しできればと思っております。
私自身、心の底から誇れる会社・事業・組織だと思っており、お時間を絶対に無駄にはさせない自信があります。ご返信、心よりお待ちしております。
まとめ
LinkedInは、世界中のビジネスパーソンが利用するSNSで、ハイクラス層や即戦力人材、グローバル人材へのアプローチに強みがあります。
日本では採用活用がまだ広く浸透していないため、競合が少ない今は活用の好機といえます。成果を高めるには、検索条件やスカウト文面を工夫するだけでなく、企業ページや社員プロフィールを充実させ、継続的に情報発信することが重要です。
採用だけでなく、企業ブランディングや人脈形成、海外への情報発信にも活用できます。短期的な採用成果だけでなく、中長期的な人材獲得の基盤として運用していきましょう。
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