【すぐ使える例文付き!】カジュアル面談の質問例を新卒・中途・職種別にご紹介!
カジュアル面談は、企業の採用活動において重要な役割を担うようになりました。選考とは違い、企業と候補者がお互いをフラットに理解し、対等な立場で情報交換をする場として注目されています。
しかし、「カジュアル」な面談だからといって、準備を怠ってしまうと双方にとって実りのない時間になりかねません。
本記事では、採用ご担当者様向けにカジュアル面談で使える質問例を新卒・中途・職種別に詳しくご紹介します。さらに、うっかり聞いてしまいがちなNG質問や、よくあるお悩みへの対処法も解説しますので、ぜひカジュアル面談を成功させるヒントにしてください。
カジュアル面談とは?
カジュアル面談は、企業が候補者に一方的に質問をする「面接」とは異なり、お互いのことを知るための対話の場です。選考要素を含まないのが基本で、候補者も企業もリラックスして本音で話せる雰囲気が大切になります。
企業側は自社の魅力を伝え、候補者のキャリア観や志向性を知ることで、ミスマッチの少ない状態で選考につなげられることが大きなメリットです。
面接との違いや、企業側から話すべき内容についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:カジュアル面談の進め方とは?優秀な人材採用に向けた進行マニュアル!
カジュアル面談で企業が伝えるべき情報
カジュアル面談をただの雑談で終わらせないためには、企業側から積極的に情報を開示することが重要です。以下の3つのポイントを押さえて、候補者の入社意欲を高めましょう。
事業内容やミッション・フェーズ
事業のミッションやビジョン、フェーズを具体的に伝えましょう。企業が何のために存在しどんな価値提供をしようとしているか、シード・アーリー・ミドル等のうちどの段階にあるかを明確に共有すると良いです。候補者は「この会社で働くことで、どんな社会貢献ができるのか」「どんな成長過程に関われるのか」をよりはっきりとイメージできます。
ポジションに期待する役割やキャリア成長機会
今回募集しているポジションが、事業の中でどのような役割を担うのかを明確に伝えましょう。さらに、入社後にどのような経験を積み、どんなスキルが身につくのか、キャリアの成長機会についても具体的に話すことで、候補者は自身の成長のイメージを強く感じられるはずです。また、どのような評価やサポート体制があるのかを伝えると、候補者は中長期的なキャリア形成を具体的に描けます。
リアルな働き方や評価制度
社員がどんな働き方をしているのか、評価制度はどのようになっているのかなど、入社後のリアルな姿を伝えることも重要です。これは候補者にとって、企業を選ぶ上で欠かせない判断材料となります。良い面だけでなく、挑戦中の課題や改善点も正直に話すことで、信頼関係がより一層深まるでしょう。さらに、柔軟な働き方やリモートワーク制度の有無といった実際の環境を共有するのも効果的です。
【新卒向け】カジュアル面談の質問例
新卒採用におけるカジュアル面談は、候補者の潜在的なポテンシャルや価値観を探るチャンスです。以下の質問例を参考に、学生生活や将来への考え方をじっくりと引き出しましょう。
学生生活・学びに関する質問例
【質問例】
- 学生時代に最も力を入れた活動は何ですか?
- その経験から得た学びや成長はどのようなものですか?
- 学業やサークル活動で工夫したことはありますか?
学生時代に熱中したことや学業での工夫について聞くことで、候補者の本質的な価値観や熱意、課題解決能力を把握できます。また、経験を振り返り言語化する力があるか、自律的に考えて行動できるタイプかどうかも見極められます。
キャリア観・将来像に関する質問例
【質問例】
- 将来どのようなキャリアを築いていきたいと考えていますか?
- 社会人になって挑戦してみたい分野や役割はありますか?
- 仕事を通じて、どんな社会貢献や価値提供をしたいと考えていますか?
働くことに対する価値観やモチベーションの源泉を把握するためにも、将来のキャリア像や挑戦したいことについて質問してみましょう。候補者が長期的な視点や目標を持っているか、そして自社の事業がその実現に役立つかを確認できます。
価値観・働く姿勢に関する質問例
【質問例】
- 仕事を選ぶうえで大切にしている価値観は何ですか?
- チームで取り組むときに意識していることはありますか?
- これまでの経験で最も熱中できたことは何ですか?
候補者が仕事に求める価値観や、チームにおける役割、モチベーションの源泉を把握しましょう。自社の企業文化とのフィット感を測り、入社後のミスマッチを未然に防ぐことにつながります。
企業理解を深める質問例
【質問例】
- 当社に興味を持ったきっかけは何ですか?
- 調べた中で気になった制度や取り組みはありますか?
- 入社後の働き方やキャリアパスについて、何か気になる点はありますか?
面談へのモチベーションや、事前にどれくらい準備をしてきてくれたかを知るための質問です。また、候補者が具体的にどんな情報を求めているかを把握できるので、その後の選考プロセスを組み立てやすくなります。
【中途向け】カジュアル面談の質問例
中途採用におけるカジュアル面談では、候補者がこれまでのキャリアで培ったスキルや、転職に対する具体的な希望を深掘りすることが大切です。
転職動機・キャリア志向に関する質問例
【質問例】
- 転職を考えたきっかけは何ですか?
- 今後のキャリアで重視したいポイントは何ですか?
- 当社以外に、どのような企業に興味を持っていますか?
転職を考えたきっかけや、今後のキャリアで重視したいポイントについて聞くことで、候補者の長期的なキャリアプランを理解できます。同時に、自社がその実現に役立つかを探ったり、競合となる企業を把握したりすることも可能です。
スキル・成果に関する質問例
【質問例】
- これまでの経験で特に誇れる成果は何ですか?
- その成果を再現するために意識している工夫はありますか?
- これまでで最も難易度の高かったプロジェクトや業務は何ですか?どう乗り越えましたか?
候補者の強みや、具体的な実績、課題解決能力を深掘りする質問です。過去の成功や失敗から、学びを次に活かせるかといったポイントも併せて把握しましょう。
価値観・カルチャーフィットに関する質問例
【質問例】
- 理想的な職場環境やチームの雰囲気はどんなものですか?
- 上司や同僚との関わり方で重視していることは何ですか?
- これまで働いてきた中で、最も働きがいを感じた瞬間はどんな時でしたか?
候補者の価値観と自社のカルチャーが合っているかを確認するための質問です。候補者のチームワークに対する考え方や、コミュニケーションスタイル、モチベーションの源泉を知ることで、入社後の定着率を高めることにもつながります。
働き方・条件に関する質問例
【質問例】
- どのような働き方(リモート・出社)を希望していますか?
- ワークライフバランスで重視していることはありますか?
- これまでの職場で、どのような点に課題を感じていましたか?
候補者が求める働き方やライフスタイル、成長意欲を把握する質問です。自社の制度とのミスマッチがないかを見極めると同時に、候補者が前職で感じていた不満や課題が解消されるような環境を提供できるかを探りましょう。
【職種別】カジュアル面談の質問例
職種ごとに深掘りすることによっても、候補者の専門性や仕事への向き合い方をより深く理解できます。ここでは代表的な職種を例に、面談で聞いておきたい質問を紹介します。
エンジニア職に関する質問例
【質問例】
- 技術選定を行う際の判断基準は?
- 障害発生時にどのように対応し、再発防止をどう考えましたか?
- どのような開発プロセス(例:アジャイル、ウォーターフォール)での経験が長いですか?
技術力はもちろん、事業への貢献意欲やチーム連携力を把握できるような質問をしてみましょう。自社の開発スタイルとのフィット感や、エンジニアとしての問題解決能力を測ることができます。
営業職に関する質問例
【質問例】
- 新規顧客のパイプラインをどう構築しましたか?
- 失注から得た学びはありますか?
- これまでの営業スタイルで、特に意識していることや強みは何ですか?
営業活動のプロセスの質や、再現性のある営業手法を持っているかを確認してみましょう。失敗を糧にできるか、改善サイクルを回せるかなど、候補者独自の営業スタイルや強みを深掘りできると良いです。
マーケティング職に関する質問例
【質問例】
- 複数チャネルを組み合わせる際の判断基準は?
- 施策の費用対効果をどう測定していますか?
- これまでに最も成功した、または失敗したマーケティング施策は何ですか?なぜそう思いますか?
質問を通して論理的思考力やデータ活用力を把握できると良いでしょう。マーケティング施策の効果を定量的に分析し、改善する能力があるか、また成功や失敗から学び次に活かすことができるかといった切り口が効果的です。
人事職に関する質問例
【質問例】
- 採用活動において特に工夫した点は何ですか?
- 入社後の定着や活躍を支援するためにどんな施策を行いましたか?
- 人事として、現場の課題をどのようにヒアリングし、解決策を提案しますか?
採用力だけでなく、候補者視点に立てるか、人材開発や組織作りの視点を把握するための質問をしてみましょう。その中で、現場との連携能力や課題解決能力を測ることもできます。
企画職に関する質問例
【質問例】
- 新規施策を立案する際、どのように情報収集・分析を行いますか?
- もし、あなたの企画が経営陣から反対された場合、どのように対応しますか?
- 最近、個人的に「すごい」と感じたサービスやプロダクトはありますか?
戦略的思考力や、市場・ユーザーへの関心の深さを把握しましょう。また、候補者のクリエイティブな思考プロセスや、困難を乗り越える推進力、課題解決能力についても確認したいです。
カジュアル面談のNG質問例
カジュアル面談が選考ではないからといって、どんな質問をしても良いというわけではありません。候補者に不快感を与えてしまわないよう、以下のようなNG質問には注意しましょう。
プライベートに踏み込みすぎる質問
結婚予定、子どもを持つ計画、家族構成といったプライベートな領域に深く踏み込む質問は避けてください。たとえ悪気がなくても、候補者に不快感を与えてしまう可能性があります。さらには個人情報保護やハラスメントの観点からも問題になるため、仕事と直接関係のない話題は慎重に扱いましょう。
学歴・年齢・性別など差別的になりうる質問
学歴主義や年齢制限、男女の役割固定を連想させるような質問は、候補者を不快にさせるだけでなく、採用機会均等法に抵触する可能性もあります。こういった質問は、企業のイメージを大きく損なうことにもつながりかねません。
あくまでも候補者の能力や経験、仕事への意欲に焦点を当てた質問を心がけましょう。
志望理由を直接聞く質問
本来、カジュアル面談は「選考」ではなく「相互理解の場」です。「なぜ当社を志望したのですか?」と直接的に聞き、回答に対して深堀りを続けてしまうと、候補者は「これは実質面接だ」と感じてしまい、身構えてしまいます。結果的に、本音で話せるはずのカジュアルさが失われ、自由な対話が難しくなるでしょう。
代わりに、「当社のどんな点に興味を持ちましたか?」といった、よりオープンな質問に言い換えるのがおすすめです。
強い圧迫感を与える質問
「なぜ当社でなければならないのか?」「他社の選考状況をすべて教えてください」といった問い詰めるような質問も、カジュアルさを損なう大きな要因です。候補者は質問の意図を汲み取れず、精神的な負担を感じてしまいます。
候補者が安心して自社を理解できるように、リラックスした雰囲気を意識しましょう。
関連記事:【完全マニュアル】採用面接・カジュアル面談の違いとは?質問例・NG行動も紹介
カジュアル面談に関するよくある質問
ここでは、採用ご担当者様からよくいただく疑問にお答えします。
カジュアル面談の質問は事前に用意しておくべき?
カジュアル面談の質問は、必ず事前に用意しておきましょう。当日に焦って質問を探すことがないよう、事前に構成案や質問リストを作成しておくことをおすすめします。
こちらからの質問を複数考えておくのはもちろん、面談前に候補者のプロフィールを読み込み、質問をカスタマイズすることで、より中身の濃いコミュニケーションが取れます。
カジュアル面談でスキルを深掘りするのはあり?
候補者のスキルを深く知ることは、適切なポジションを提案するために非常に重要です。しかし、面接のような雰囲気にならないよう注意が必要です。
いきなり専門的な質問をぶつけるのではなく、「具体的にどんな経験をされてきましたか?」といった質問で、これまでの実績や経験を自然に聞くように心がけましょう。候補者が話しやすい流れを作り、自ら詳しく話してくれるような環境を整えるのが理想です。
候補者が答えにくそうにしていたらどう対応すべき?
候補者が答えに詰まっていると感じたら、無理に深掘りする必要はありません。同じ質問を繰り返したり、プレッシャーをかけたりすることは避けましょう。
「〇〇についてはいかがですか?」などと寄り添ったり、別の話題を提供したりすることで、候補者は安心して面談に臨めます。相手の様子をよく観察し、柔軟に対応することで面談を成功させましょう。
Recbooを導入して採用成功した企業様の事例
株式会社Automagica様

<成果>
3ヶ月で生成AI領域のPM人材を2名採用
<課題>
・採用計画が不明瞭
・リファラルが枯渇
<施策>
自社の訴求ポイントの改善
(事業立ち上げスピード・経営陣直下での経験・キャリア成長の機会・柔軟な働き方など訴求軸を言語化)
生成AIを活用したシステム開発を手がける株式会社Automagica様では、リファラルによる候補者が枯渇し、採用計画も不明瞭な状態が続いていました。
Recboo導入後は、カジュアル面談や選考を通じて候補者に伝えるべき訴求軸を整理することから始めました。
事業立ち上げのスピード感や経営陣直下で働ける環境、キャリア成長の機会、柔軟な働き方といった自社ならではの魅力を言葉にすることで、候補者の心に響くアトラクトができるようになっています。
その結果、3ヶ月で生成AI領域のPM人材を2名採用することに成功しました。
まとめ|質問例を参考にしてカジュアル面談を実施しよう!
カジュアル面談は、候補者と企業が対等な立場で互いを理解する貴重な機会です。質問の意図を明確にし、事前に準備しておくことで、採用活動をより効果的に進められます。
ぜひ、今回ご紹介した質問例やNG質問のポイントを参考に、ぜひ実りの多いカジュアル面談を実現してください。
面談で候補者のキャリア観や価値観を深く理解し、お互いにとってより良い選択ができるよう、本記事の内容を役立てていただけたら幸いです。
関連記事:「面接官の4つの役割」で変わる採用体験 ── 入社意欲を引き出す選考設計とは?
◼︎監修者情報

株式会社ノックラーン代表取締役 福本 英
株式会社ビズリーチ(現Visional)で約100社のスタートアップ/ベンチャー企業・外資系企業・日系大手企業の中途採用コンサルティングに従事。
その後、AIスタートアップにて採用全体を統括し、上場に貢献。
2022年に株式会社ノックラーンを創業し、3期目で株式会社エアトリ(東証プライム上場)へグループイン。主力事業「Recboo」にて、スタートアップ~上場ベンチャーを中心に、CXO・幹部クラス、研究者、AI人材など高難易度職種の採用、採用体制の0→1構築の支援行う。