内定辞退を防ぐのに効果的な対策を紹介!企業のNG行動も解説
内定を出した優秀な人材から辞退の連絡を受けて、頭を悩ませている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
多大な時間とコストをかけた採用活動が、内定辞退によって水の泡になってしまうのは、企業にとって大きな損失です。
しかし、なぜ内定辞退は起きてしまうのでしょうか。その原因は、候補者側の事情だけではなく、企業の採用プロセスやコミュニケーションなど様々です。
本記事では、内定辞退が起こる根本的な理由や、すぐに実践できる具体的な対策について網羅的に解説します。さらに、候補者の入社意欲を高める効果的なイベント施策や、無意識にやってしまいがちな企業のNG行動も紹介します。
ぜひ、本記事を最後まで読んで、採用課題を解決するヒントを見つけて、貴社の採用活動を成功に繋げてください。
Recbooは、スタートアップのハイレイヤー人材採用に強みを持つプロ・リクルーター集団です。採用戦略立案、スカウト運用、エージェント連携などの各種採用支援を提供しています。ぜひサービス資料をご覧ください。

内定辞退が生じる理由
内定辞退を防ぐためには、まずその原因を正しく理解することが重要です。候補者が内定辞退をする背景には、企業側の対応に起因するケースも少なくありません。
ここでは、内定辞退につながる代表的な5つの理由を解説します。
仕事内容やミッションが曖昧で不安だから
候補者は、入社後にどのような仕事をし、どう貢献できるのかを具体的に知りたいと考えています。そのため、選考過程で伝えられる仕事内容や企業のミッションが曖昧だと、入社後の働き方を明確にイメージできません。
将来のキャリアパスが描けないことや、自分のスキルが活かせないかもしれないという不安は、内定辞退の大きな原因となります。
企業側が魅力的だと感じている点と、候補者が知りたい情報にズレが生じないよう、仕事の具体的な内容ややりがい、企業が目指す方向性を分かりやすく伝えることが大切です。
待遇や雇用条件に納得できないから
給与や休日、福利厚生といった待遇や雇用条件は、候補者が企業を選ぶ上で非常に重要な判断基準です。特に複数の企業から内定を得ている候補者は、これらの条件を慎重に比較します。
そのため、提示された条件が自身の希望や他社の条件と比べて見劣りする場合、内定辞退につながる可能性が高くなります。
条件面での不満は、入社後のモチベーションにも影響しやすいため、候補者が納得できる条件を提示するとともに、その条件に至った評価の背景などを丁寧に説明しましょう。
採用担当者や人事部の対応やスピードに不満があるから
選考中の採用担当者の言動や態度は、候補者にとって企業の印象そのものになります。威圧的な態度や不誠実な対応は、企業への不信感を抱かせる原因となります。
また、選考結果の連絡が遅い、問い合わせへの返信がないなど、対応のスピード感も重要です。レスポンスが遅いと、候補者は「自分は重要視されていないのではないか」と感じ、志望度が低下してしまいます。
迅速かつ丁寧なコミュニケーションを心がけ、一人ひとりの候補者と真摯に向き合う姿勢が信頼関係を築くでしょう。
社風や企業の価値観が自分に合わないと感じたから
候補者は面接官や社員との対話を通じて、企業の雰囲気や文化、価値観を感じ取ろうとしています。その中で「自分とは合わない」と感じると、たとえ仕事内容や条件が良くても内定辞退を選ぶことがあります。
例えば、個人での成果を重視する候補者が、チームワークを重んじる社風に違和感を覚えるケースなどです。
選考の早い段階で、自社の社風や価値観を正直に伝えることで、このようなミスマッチを防げます。良い面だけでなく、ありのままの姿を見せることが、結果的に長く活躍してくれる人材の採用に繋がるでしょう。
志望度の高い企業から内定を貰えたから
候補者が複数の企業で選考を受けている場合、第一志望の企業から内定が出たことが理由の辞退は、企業側でコントロールが難しい部分です。
しかし、「仕方ないことだ」と判断して、何も対策しないのは良くありません。
自社が候補者にとっての「第一志望」になれるよう、選考過程を通じて企業の魅力を最大限に伝え、候補者との関係性を深めていくことが大切です。
Recbooは、スタートアップのハイレイヤー人材採用に強みを持つプロ・リクルーター集団です。採用戦略立案、スカウト運用、エージェント連携などの各種採用支援を提供しています。ぜひサービス資料をご覧ください。

内定辞退を防ぐための対策
ここでは、選考中のコミュニケーション改善から内定後のフォローまで、内定辞退を防ぐための効果的な6つの対策を紹介します。
自社で取り入れられるものがないか、ぜひ検討してみてください。
現状の選考フローや対応に不備がないか確認する
まずは、自社の採用活動全体を客観的に見直すことから始めましょう。候補者がエントリーしてから内定に至るまでの各ステップで、候補者の意欲を下げてしまうような要因がないかを確認します。
例えば、応募書類が複雑すぎる、面接の回数が多すぎる、連絡のタイミングが遅いといった要因が挙げられます。
候補者の視点に立ち、選考プロセスがスムーズで、負担やストレスの少ないものになっているかを検証することが重要です。定期的にフローを見直し、改善を続けましょう。
面接官トレーニングを実施する
面接官は、候補者と直接対話する「企業の顔」であり、その印象は志望度に大きく影響します。そのため、面接官トレーニングを実施し、担当者全員のスキルを高めることが重要です。
トレーニングでは、質問内容に一貫性と公平性を持たせ、候補者による不公平感を与えないようにします。また、プライベートに踏み込みすぎるような不適切な質問を避け、候補者に敬意を払う姿勢を徹底します。
さらに、自社の事業内容やビジョン、働くことの魅力を的確に伝え、候補者の入社意欲を高めるコミュニケーション能力を養うことも目指しましょう。
関連記事:「面接官の4つの役割」で変わる採用体験 ── 入社意欲を引き出す選考設計とは?
面接フィードバックを行う
選考結果を伝えるだけでなく、面接での評価ポイントや改善点をフィードバックすることも、内定辞退を防ぐ上で効果的です。
パーソル総合研究所の調査によると、内定承諾した企業の方が、そうでない企業よりも面接後に社員からフィードバックを受け取った割合が高いことが分かっています。丁寧なフィードバックが、候補者の企業に対する信頼感を高めることを表しているのです。
良かった点や今後の活躍を期待する点を具体的に伝えることで、候補者は「自分をしっかり見てくれている」と感じ、企業への理解と共感を深められるでしょう。
選考中の態度やレスポンスの早さに気をつける
選考期間中、候補者は多くの不安を抱えています。そんな中で、企業からの迅速で丁寧な対応は、候補者に安心感を与えられるため、信頼関係を築く上で重要です。
選考結果の連絡はもちろん、候補者からの質問や問い合わせに対して、可能な限り早く、誠実に回答することを心がけましょう。
たとえすぐに回答できない場合でも、「いつまでに回答します」という一次連絡を入れるだけで、候補者の印象は大きく変わります。小さな気配りの積み重ねが、自社への志望度を高め、内定辞退を防ぐことに繋がるのです。
関連記事:採用の業務効率化ツール8選比較!ATSやAIツールの選び方も解説
Recbooは、スタートアップのハイレイヤー人材採用に強みを持つプロ・リクルーター集団です。採用戦略立案、スカウト運用、エージェント連携などの各種採用支援を提供しています。まずは料金表をご覧ください。

オファー面談を実施する
内定通知書を事務的に送付するだけでなく、条件や期待を直接伝える「オファー面談」の場を設けましょう。
この面談では、給与や待遇といった提示条件の背景にある評価制度などを丁寧に説明します。そうすることで、候補者は自分が正当に評価されていると感じ、条件への納得感を深められます。
また、候補者が抱える入社への不安や疑問にその場で直接答え、解消に努めることも重要です。さらに、承諾期限を明確に設けることで、候補者の意思決定をサポートでき、入社への意識を高めてもらう効果も期待できます。
必要に応じて候補者の家族にもフォローする
候補者の意思決定において、配偶者や保護者など、家族の意見が大きく影響することがあります。内定を出した候補者の家族が、企業の将来性や働き方について懸念を抱いているケースも少なくありません。
そのため、企業側から積極的に情報を提供し、理解を促すフォローが重要です。例えば、待遇や福利厚生、キャリアパスについて分かりやすくまとめたパンフレットやQ&A集を準備し、候補者を通じて家族に渡してもらうなどが挙げられます。
家族の安心感を得ることが、内定承諾を力強く後押しするでしょう。
内定辞退への対策に効果的なイベント
採用活動において、内定辞退は企業にとって大きな損失です。コストや時間が無駄になるだけでなく、採用計画全体に影響を及ぼす可能性もあります。
ここでは、内定辞退を防ぐために有効なイベント施策と、企業が陥りやすいNG行動について解説します。
社員座談会
社員座談会は、現場で働く社員の生の声を候補者に届ける貴重な機会です。実際の仕事内容や働き方、キャリアパスなど、採用担当者の説明だけでは伝わりにくい情報を知ることができます。
候補者にとっては、疑問や不安を直接質問できる場となり、入社後のイメージを明確にしやすくなります。また、社員の話を通じて会社の価値観や雰囲気を感じ取り、自分との相性を考えるきっかけにもなります。
結果として、入社後のギャップや不安を減らし、内定辞退の防止に繋がるでしょう。
社内見学会
社内見学会では、候補者が実際にオフィスや設備を体感することができます。写真や説明資料だけでは伝わらない職場の雰囲気や働く環境を、自分の目で確かめられる点が大きな魅力です。
また、社員が働く様子を見ることで、企業文化やチームの雰囲気を肌で感じることができ、ミスマッチのリスクを軽減できます。
したがって、入社後のビジョンを具体的にイメージできるようになり、不安が解消されることで、内定辞退の確率を下げることに繋がるのです。
同期になる内定者との交流会
内定者同士の交流会は、入社前に人間関係を築ける機会です。
同じ時期に入社を控えている同期と繋がることで、候補者の安心感が生まれます。孤独感や不安を感じやすい内定期間中に、横のつながりができることで心理的な支えにもなるでしょう。
また、互いに入社への期待や悩みを共有することで、不安が解消され、結果として内定辞退の防止に繋がります。そして、会社への帰属意識も高まり、入社を前向きに捉えられるようになるでしょう。
社長・役員との懇親会
社長や役員との懇親会は、経営層と直接話ができる貴重な機会です。
会社のビジョンや価値観をトップから直接聞けるため、候補者の企業理解が一層深まります。また、経営層の人柄に触れることで、会社に対する信頼感や安心感が高まるでしょう。
候補者にとって、「どんな人が会社を率いているのか」は入社の決め手になる要素です。会社全体の方向性や将来性に共感できれば、入社への意欲も高まり、内定辞退の可能性を下げられるでしょう。
Recbooは、スタートアップのハイレイヤー人材採用に強みを持つプロ・リクルーター集団です。採用戦略立案、スカウト運用、エージェント連携などの各種採用支援を提供しています。ぜひサービス資料をご覧ください。
内定辞退に繋がる企業のNG行動
ここでは、知らず知らずのうちにやってしまいがちな、内定辞退に繋がる企業のNG行動を3つ紹介します。自社の対応に問題がないか、改めて振り返ってみましょう。
求人とオファー条件が食い違う
求人情報と実際のオファー内容に違いがあると、候補者の信頼を失う原因になります。
例えば、給与や勤務条件、仕事内容などに相違があると、「騙された」と感じられ、辞退につながるケースもあります。
すべての候補者に似通った入社への動機づけをしている
候補者一人ひとりの価値観やキャリア観は異なります。それにもかかわらず、すべての候補者に対して同じような言葉で入社を促すのは効果的ではありません。
例えば、「成長できる環境です」という言葉も、何を成長と捉えるかは人それぞれです。個別対応を怠ってしまうと、相手の心に響かないばかりか、「自分のことを理解してくれていない」と感じられ、大切にされていない印象を与えてしまいます。
候補者との対話の中から、その人に合わせた魅力づけを行うことが重要です。
口コミサイトでマイナスな評判が多い
候補者は、企業の評判を口コミサイトで事前に確認する人が大半です。そこに多くのマイナスな評判が書かれていれば、内定辞退を考える大きな要因となります。
ネガティブな情報を放置すると、事実であるかのように受け取られかねません。そのため、企業は寄せられた批判に真摯に向き合い、改善に取り組む姿勢を見せることが大切です。
また、明らかな誤情報には、口コミサイトに連絡したり、公式サイトなどを通じて事実を提示したりすることも検討しましょう。同時に、現場で働く社員のポジティブな声を積極的に発信することも、企業イメージの改善に繋がります。
Recbooは、スタートアップのハイレイヤー人材採用に強みを持つプロ・リクルーター集団です。採用戦略立案、スカウト運用、エージェント連携などの各種採用支援を提供しています。ぜひサービス資料をご覧ください。

内定辞退が起きた時にすべきこと
どれだけ対策をしても、内定辞退を完全になくすことは難しいです。しかし、次回の採用活動をより良くするための貴重な機会と捉え、内定辞退後の対応を工夫することが重要です。
ここでは、内定辞退が起きた時に企業がとるべき3つの行動を解説します。
候補者に感謝を伝えて最後まで丁寧に対応する
内定を辞退されたからといって、対応を雑にすると、企業イメージに悪影響を及ぼす恐れがあります。
辞退された場合でも、候補者に対して感謝の意を伝え、丁寧な言葉で対応することが大切です。具体的には、数ある企業の中から自社を選び、選考に参加してくれたことへの感謝を伝えましょう。最後まで敬意を払い、丁寧に対応することが企業の品位を守ることに繋がります。
また、丁寧な対応をすれば、次に転職を考えた際に再応募してくれる可能性も高まります。
対応が悪いと、SNSなどで拡散されやすく、将来の採用活動にも影響を与える可能性があるため、注意しましょう。
内定辞退の理由をヒアリングして記録を残す
内定辞退の連絡を受けたら、今後の採用活動を改善するための貴重な機会だと捉えましょう。また、可能であれば、候補者に辞退の理由を尋ねてみてください。
相手の気持ちに十分に配慮した上で、「今後の参考にさせていただきたいので」と正直に伝えれば、協力してくれる候補者も少なくありません。
辞退された理由を聞くことは、今後の採用活動を改善するために重要です。どこにギャップがあったのか、何が不安だったのかなどを知ることで、次の候補者への対応に活かすことができます。
今後の採用につなげる関係を築いておく
今回は縁がなかった候補者が、将来自社にとって重要な人材となる可能性はあります。いわゆる「タレントプール」という考え方で、辞退者との関係を完全に断つのではなく、今後の採用につなげる関係を築くようにしましょう。
まずは、「今後、別のポジションで募集があった際に、またお声がけしてもよろしいでしょうか」という形で同意を得ることが挙げられます。
さらに、ニュースレターやイベント案内を送る許可をもらったり、LinkedInなどのビジネスSNSで繋がったりするのも有効です。
関連記事:タレントプールとは?メリット・デメリット・導入の手順を徹底解説!
Recbooは、スタートアップのハイレイヤー人材採用に強みを持つプロ・リクルーター集団です。採用戦略立案、スカウト運用、エージェント連携などの各種採用支援を提供しています。ぜひサービス資料をご覧ください。

まとめ|内定辞退を防ぐために対策しよう!
内定辞退を防ぐカギは、候補者の視点に立ち、選考過程における不安や疑問を一つひとつ丁寧に解消していくことにあります。
面接官のトレーニングや社員との交流イベント、誠実で迅速なコミュニケーションの積み重ねが、候補者の企業に対する信頼と入社意欲を高めるでしょう。
また、万が一辞退されてしまった場合でも、辞退理由を真摯に受け止め、次回の採用活動に活かす視点が重要です。
候補者一人ひとりと真摯に向き合う姿勢こそが、「選ばれる企業」になるために重要であるため、この記事を参考に、まずは自社の採用活動を見直すことから始めてみてください。
◼︎監修者情報

株式会社ノックラーン代表取締役 福本 英
株式会社ビズリーチ(現Visional)で約100社のスタートアップ/ベンチャー企業・外資系企業・日系大手企業の中途採用コンサルティングに従事。その後、AIスタートアップにて採用全体を統括し、上場に貢献。2022年に株式会社ノックラーンを創業し、3期目で株式会社エアトリ(東証プライム上場)へグループイン。主力事業「Recboo」にて、スタートアップ~上場ベンチャーを中心に、CXO・幹部クラス、研究者、AI人材など高難易度職種の採用、採用体制の0→1構築の支援行う。